Less is more

「白」 原研哉 著 / 中央公論社

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白という色について、考える。白いということについて掘り下げる。原研哉さんの禅僧のように深い思考と生きた言葉によって、ハイスピードカメラで撮ったスロー映像の様に”白”の存在がスーッと読み解かれ、胃に落ちていく。後に残るのは、途方も無く白く爽やかな後味と、白への尊敬。

(*以下は文中より抜粋)
白は時に空白を意味する。色彩の不在としての白の概念は、そのまま不在性そのものの象徴へと発展する。しかしこの空白は、「無」や「エネルギーの不在」ではなく、むしろ未来に充実した中身が満たされるべき「機前の可能性」として示される場合が多く、そのような白の運用はコミュニケーションに強い力を生み出す。空っぽの器には何も入っていないが、これを無価値と見ず、何かが入る「予兆」と見立てる創造性がエンプティネスに力を与える。このような「空白」あるいは「エンプティネス」のコミュニケーションのおける力と、白は強く結びついている。
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by yamayakosuke | 2008-09-10 00:04